野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

2025-01-01から1年間の記事一覧

日本とモンゴル、青年の友情と契り

モンゴルの大草原で出会った友 ある年の夏、俺、山田健太は、交換留学プログラムに参加して、日本の高校からモンゴルへと旅立った。日本の都会の喧騒とはかけ離れた、果てしなく広がる大草原。その真ん中にポツンと立つ、ウランバートルの学校が、俺の新しい…

医療を豊かにするための提案 負担増と給付減をともなわない予防医療による医療費削減と未来医療の創造

健康立国プログラム 〜予防医療と未来の医療創造の両立〜 日本は今、増大する医療費という避けられない課題に直面しています。このままでは、将来、誰もが必要な医療を十分に受けられなくなる可能性があります。この喫緊の課題に対し、単なるコスト削減にと…

京都の小さな喫茶店

京都は、長年の夢だった夫婦での旅行先だった。夫は還暦を迎え、若い頃に訪れて感動した古都の思い出を妻と分かち合いたいと願っていたのだ。しかし、二人が降り立った京都は、夫の記憶にある美しく静かな面影とはかけ離れていた。 変わってしまった古都 駅…

あたたかいコーヒーは心を癒す

幼なじみと夜の温かい一杯 薄闇が部屋を包み込む頃、恵のアパートからは、時折すすり泣く声が漏れていた。テーブルの脇には、涙で湿ったティッシュがいくつも重なり、恵は膝を抱え、ただ静かに、止めどなく涙を流し続けていた。数日前、何の前触れもなく届い…

歴史の扉をひらく者

大和の暁、郷土史家の旅立ち 奈良の山間部にひっそりと佇む小さな集落。茅葺き屋根の古民家が点在し、朝霧が立ち込める頃には、まるで時が止まったかのような錯覚に陥る場所だった。都会の喧騒とは無縁のこの地で、一人の男が静かに生きていた。名は、敢えて…

煌めく星空

星の瞬く夜に 東京の片隅にある、墨の匂いが染み付いた古書店「文現堂」は、まるで時間の流れから取り残されたかのように静まり返っていた。店内に差し込む午後の光は、無数の埃をきらめかせ、古びた木の棚に並ぶ本たちに、一層の奥深さを与えていた。文学、…

シルクロードへのロマン、若人の胸に灯る

文系嫌いの理系学生、シルクロードのロマンを知る 物理学を専攻する大学生、佐藤健太は、生粋の文系嫌いだった。彼の人生は常に数値と論理に支配されており、文学や歴史といった科目は、現実世界には何の影響も与えない「非生産的」なもの、時間の無駄とさえ…

文学少年と古の偉大な詩人

時を超え、言葉を紡ぐ 東京都の片隅、古本屋の埃っぽい匂いが染み付いた部屋で、蒼太はいつもペンを握っていた。机の上には乱雑に積み上げられた小説の山と、真っ白な原稿用紙の束。彼は文学をこよなく愛する高校生で、漠然とだが小説家になることを夢見てい…

能登半島クエスト

能登の勇者と竜の物語 深淵なる大地と海の伝説、そして未来へ 遠い昔、神々が豊穣の息吹を吹き込み、能登半島がその美しさを極めた時代。清らかな水が流れ、緑豊かな山々がそびえ立ち、紺碧の海には限りない恵みがあふれていた。能登の地は、独自の文化と歴…

高浜虚子(たかはまきょし) 俳句 春

一つ根に 離れ浮く葉や 春の水 (ひとつねに はなれうくはや はるのみず) 高浜虚子 〈意味〉 春の水辺に二つの離れて浮いている葉が見えるなぁ。よく見ると根が一つに繋がっている。

壬生忠見(みぶのただみ)

壬生忠見の生涯 壬生忠見(みぶのただみ)は、平安時代中期の歌人で、三十六歌仙の一人に数えられています。 生涯と官職 壬生忠見は、父・壬生忠岑とともに和歌の才能を持ち、幼少期から歌壇で活躍しました。彼の官職については、以下の記録があります。 954…

百人一首 四十一番 壬生忠見(みぶのただみ)

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか (こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか) 壬生忠見 〈現代語訳・口語訳〉 わたしが恋をしているという噂が、もう世間の人たちの間には広まってしまったようだ…

与謝蕪村(よさぶそん) 俳句 風鈴

風鈴や 花にはつらき 風ながら (ふうりんや はなにはつらき かぜながら) 与謝蕪村 〈意味〉 風鈴が鳴っていることだ。咲いている花は散ってしまうほどの風であるが。

松尾芭蕉(まつおばしょう) 俳句 夏

閑さや 岩にしみ入る 蝉の声 (しずかさや いわにしみいる せみのおと) 松尾芭蕉

平兼盛(たいらのかねもり)

平兼盛の生涯 平兼盛(たいらのかねもり)は、平安時代中期の貴族であり、優れた歌人として知られています。 出自と家族背景 平兼盛は光孝天皇の玄孫であり、もともとは「兼盛王」と称していましたが、臣籍降下して平姓を名乗るようになりました。彼の父は平…

百人一首 四十番 平兼盛(たいらのかねもり)

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで (しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで) 平兼盛 〈現代語訳・口語訳〉 人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまっ…

沖縄県の歴史 アジア・太平洋戦争から戦後の祖国復帰まで

I. 戦争前夜からアジア・太平洋戦争の勃発まで 1930年代後半以降、日本が戦争への道を突き進む中で、沖縄もまたその渦に巻き込まれていきます。日中戦争の長期化、そしてアジア・太平洋戦争の開戦は、沖縄の人々の生活を大きく変容させました。 1941年12月8…

エクトル・ベルリオーズ

エクトル・ベルリオーズの生涯 エクトル・ベルリオーズ(Hector Berlioz、1803年12月11日 - 1869年3月8日)は、フランスのロマン派音楽を代表する作曲家であり、指揮者、音楽評論家でもありました。彼の革新的な作曲技法と管弦楽法は、後の音楽に大きな影響…

ミルト・ジャクソン

ミルト・ジャクソンの生涯 幼少期と音楽への目覚め ミルト・ジャクソン(Milton Jackson)は、1923年1月1日にミシガン州デトロイトで生まれました。幼少期から音楽に興味を持ち、デューク・エリントンやカウント・ベイシーの作品に親しみました。特にライオ…

夏目漱石 名言 勇気

“君は山を呼び寄せる男だ。呼び寄せて来ないと怒る男だ。地団駄を踏んでくやしがる男だ。そうして山を悪く批判する事だけを考える男だ。なぜ山の方へ歩いていかない。” 夏目漱石 夏目漱石

水原秋桜子(みずはらしゅうおうし) 俳句 春

来しかたや 馬酔木咲く 野の日のひかり (きしかたや あしびさく ののひのひかり) 水原秋桜子 〈意味〉 歩いてきた方向を振り返ってみると、馬酔木の白い花が咲き乱れる春の野に、さんさんと日が降り注ぐ美しい光景が広がっていることだ。 馬酔木(あしび)

正岡子規(まさおかしき) 俳句 藤

かんざしの 蝶ちらつくや 藤の花 (かんざしの ちょうちらつくや ふじのはな) 正岡子規 〈意味〉 簪(かんざし)のとまった蝶がひらひらと舞い散る。その様子が咲き誇る藤の花の風情と重なり。春の雅やかな美しさを際立たせている。

源等(みなもとのひとし)

源等の生涯 基本情報 生誕 880年(元慶4年) 死没 951年(天暦5年) 父 源希(みなもとのまれ) 官位 正四位下・参議 別名 参議等(さんぎひとし) 源等は、嵯峨源氏の一族であり、源希の次男として生まれました。彼は公卿として朝廷に仕え、地方官としても…

百人一首 三十九番 参議等(源等)

浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき (あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき) 参議等(源等) 〈現代語訳・口語訳〉 浅茅の生えた寂しく忍ぶ小野の篠原ではありませんが、あなたへの思いを忍んではい…

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 和歌 万葉集 相聞歌

笹の葉は み山もさやに さやげども 我れは妹思ふ 別れ来ぬれば (ささのはは みやまもさやに さやげども あれはいもおもふ わかれきぬれば) 柿本人麻呂 万葉集・巻二・133 〈現代語訳・口語訳〉 笹の葉は山に満ちてざわざわと風に鳴っているが、私の心は一…

喫茶店の定番メニュー

喫茶店の定番メニュー コーヒーの定番メニュー 喫茶店では、以下のようなコーヒーが定番として提供されています。 ストレートコーヒー キリマンジャロ、ブルーマウンテン、ハワイコナ、モカなど、単一の産地の豆を使用したコーヒー。 産地ごとに異なる風味を…

エリック・サティ

エリック・サティの生涯 幼少期と教育 エリック・サティ(1866-1925)はフランスのオンフルールで生まれました。父は船会社の経営者で、母はスコットランド系の音楽家でした。1870年に家族はパリへ移住しましたが、2年後に母が亡くなり、サティは祖父母のも…

『愛の泉』 orange pekoe(オレンジ・ペコー)

『愛の泉』 orange pekoe(オレンジ・ペコー) 『愛の泉』は、日本のジャズ・ポップユニットorange pekoeによる楽曲で、2002年5月22日にリリースされました。orange pekoeは、ボーカルのナガシマトモコとギタリストの藤本一馬によるデュオで、ジャズ、ボサノバ…

マハトマ・ガンジー 名言 希望

“重要なのは行為そのものであって、結果ではない。行為が見を結ぶかどうかは、自分の力でどうなるものではなく、生きているうちにわかるとも限らない。だが、正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ。” マ…

与謝蕪村(よさぶそん) 俳句 冬

斧入れて 香におどろくや 冬木立 (おのいれて かにおどろくや ふゆこだち) 与謝蕪村 〈意味〉 冬枯れした木を斧で切りつけてみると、鮮烈な香りがしてきたので驚いたことだ。