野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

百人一首 四十番 平兼盛(たいらのかねもり)

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで

(しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで)

                                   平兼盛

〈現代語訳・口語訳〉

人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまったことだ。何か物思いをしているのではと、人が尋ねるほどまでに。

 

平兼盛(たいらのかねもり)