文学-日本文学-俳句-正岡子規
かんざしの 蝶ちらつくや 藤の花 (かんざしの ちょうちらつくや ふじのはな) 正岡子規 〈意味〉 簪(かんざし)のとまった蝶がひらひらと舞い散る。その様子が咲き誇る藤の花の風情と重なり。春の雅やかな美しさを際立たせている。
うつくしき 海月浮きたり 春の海 (うつくしき くらげうきたり はるのうみ) 正岡子規 〈意味〉 春の海に美しいクラゲが浮いていることだ。
紫の 蒲團(ふとん)に坐る 春日かな (むらさきの ふとんにすわる はるひかな) 正岡子規 〈意味〉 紫の布団の上に座って春の日差しを眺めていることだ。
若鮎の 二手になりて 上りけり (わかあゆの ふたてになりて のぼりけり) 正岡子規 〈意味〉 若鮎の群れが、二手に分かれて川をさかのぼっていくことだよ。
木の間に 白きもの皆 桜哉 (きのあいだに しろきものみな さくらかな) 正岡子規 〈意味〉 木の間に見える白いものはみんな桜の花であることだ。
三つまたや どの道行かば 山桜 (みつまたや どのみちゆかば やまざくら) 正岡子規 〈意味〉 三又の道に出たなぁ。どの道を行けば山桜が見られるだろう。
“此春は空しくならず花と鳥” 正岡子規