野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

正岡子規(まさおかしき) 俳句 藤

かんざしの 蝶ちらつくや 藤の花

(かんざしの ちょうちらつくや ふじのはな)

                            正岡子規

〈意味〉

簪(かんざし)のとまった蝶がひらひらと舞い散る。その様子が咲き誇る藤の花の風情と重なり。春の雅やかな美しさを際立たせている。