野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

百人一首 四十一番 壬生忠見(みぶのただみ)

恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか

(こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか)

                                   壬生忠見

〈現代語訳・口語訳〉

わたしが恋をしているという噂が、もう世間の人たちの間には広まってしまったようだ。人には知られないよう、密かに思いはじめたばかりなのに。

 

壬生忠見(みぶのただみ)