文学‐日本文学‐俳句‐水原秋桜子
来しかたや 馬酔木咲く 野の日のひかり (きしかたや あしびさく ののひのひかり) 水原秋桜子 〈意味〉 歩いてきた方向を振り返ってみると、馬酔木の白い花が咲き乱れる春の野に、さんさんと日が降り注ぐ美しい光景が広がっていることだ。 馬酔木(あしび)
山桜 雪嶺天に 声もなし (やまざくら せつれいてんに こえもなし) 水原秋桜子 〈意味〉 山桜が咲いている。見上げれば雪の峰が続き、その上に広がる天に声も出ない。
竜胆や 月雲海を のぼり来る (りんどうや つきうんかいを のぼりくる) 水原秋桜子 〈意味〉 竜胆の青紫の花が咲いているよ。月は、雲海を抜けて空にのぼっていくことだ。
水原秋桜子の生涯 幼少期と教育 水原秋桜子(本名:水原豊)は、1892年10月9日に東京市神田区猿楽町で生まれました。彼の家系は代々産婦人科を営んでおり、幼少期から医学の道を歩むことが期待されていました。獨逸学協会学校(現在の獨協中学校・高校)を卒…
灯は消えて 月のみのこる 寒桜 (ひはきえて つきにみのこる かんざくら) 水原秋桜子 〈意味〉 家の灯りが消えて、月だけが残るところに咲いている寒桜よ。