野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

百人一首 二十二番 文屋康秀(ふんやのやすひで)

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あわしといふらむ

(ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ)

                                   文屋康秀

〈現代語訳・口語訳〉

山風がふきおろしてくると、たちまち秋の草や木が萎れてしまうので、きっと山風のことを「嵐(荒らし)」というのだろう。