野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

柿本人麻呂(かきのもとひとまろ) 和歌 万葉集 雑歌

燈火の 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず

(ともしびの あかしおほとに いるひにや こぎわかれなむ いへのあたりみず)

                                  柿本人麻呂

                             万葉集・巻三・254

〈現代語訳・口語訳〉

ともしびの明るい明石海峡に入っていく日に、漕ぎ別れてゆくのだろうか、家のあたりを見ずに。

 

※明石の大門 兵庫県明石海峡。大門は両岸のひらいた大きな海峡の意。