野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

大伴家持(おおとものやかもち) 和歌 万葉集 春 

春の園 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子

(はるのその くれなゐにほふ もものはな したてるみちに いでたつをとめ)

                                  大伴家持

                          万葉集・巻十九・4139

〈現代語訳・口語訳〉

春の苑に紅が照り映える。桃の花の下の輝く道に、現れ立つ乙女。