野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

馬場存義(ばばぞんぎ)

馬場存義の生涯

 

馬場存義(ばば ぞんぎ、1703年3月15日 - 1782年10月30日)は、江戸時代中期の俳人で、江戸座の代表的な俳人として活躍しました。彼は俳諧宗匠として存義側を率い、与謝蕪村とも交友があったことが知られています。

 

生涯と俳諧への転身

 

存義はもともと三浦家に仕える武士でしたが、40歳で隠居し、俳人の前田青崖の弟子となりました。その生活は非常に貧しく、雨が降ると家の中で傘をささなければならないほどだったと伝えられています。しかし、やがて俳家として名を成し、ある日、某大名から招待を受けるほどの名声を得ました。

 

俳諧の特徴と影響

 

存義の俳諧は平明で温雅な作風だったとされ、彼の作品はあまり多く伝わっていませんが、江戸俳壇において重要な役割を果たしました。彼の影響は後の俳人たちにも及び、俳諧の発展に寄与しました。

 

代表作と編著

 

存義の編著には『遠つくば』や『古来庵句集』などがあります。彼の作品は、江戸時代の俳諧文化の中で独自の位置を占めており、後世の俳人にも影響を与えました。

存義の生涯は、武士から俳人へと転身し、貧困の中でも芸術を追求した人物として興味深いものです。

 

馬場存義の俳句と影響

 

馬場存義の俳句の特徴

 

馬場存義(1703年 - 1782年)は、江戸時代中期の俳人であり、江戸座の代表的な俳人として活躍しました。彼の俳句は、平明で温雅な作風が特徴とされ、庶民の生活や自然の情景を描くことに長けていました。彼の作品は、江戸時代の町人文化の中で親しまれ、庶民の生活を詠む俳句の流れを強化しました。

存義は、江戸座の俳諧宗匠として活躍し、俳壇において一定の影響力を持っていました。彼の作風は、後の俳人たちにも影響を与え、俳諧の発展に寄与しました。また、与謝蕪村とも交友があり、俳諧の発展に寄与したとされています。

 

代表的な俳句

 

存義の作品はあまり多く伝わっていませんが、以下のような俳句が知られています。

「紙雛や こける時にも 女夫連れ」
この句は、紙で作られた雛人形が転んでも、男女の人形が一緒に倒れる様子を描いています。庶民の生活の中での素朴な情景を詠んでおり、存義の作風の特徴がよく表れています。

「苗代や 嫁は五月が あたり月」
この句では、田植えの準備をする苗代と、五月の忙しさを嫁の働きに重ねています。農村の生活を詠んだもので、季節感と庶民の暮らしが巧みに表現されています。

 

俳壇への影響

 

存義は、江戸座の俳諧宗匠として活躍し、俳壇において一定の影響力を持っていました。彼の作風は、後の俳人たちにも影響を与え、庶民の生活を詠む俳句の流れを強化しました。また、与謝蕪村とも交友があり、俳諧の発展に寄与したとされています。

存義の俳句は、江戸時代の町人文化の中で親しまれ、庶民の生活を描く俳諧の一つの流れを作り出しました。

 

馬場存義の生きた時代

 

馬場存義が生きた江戸時代中期は、俳諧文化が大きく発展した時代でした。彼は江戸座の俳諧宗匠として活躍し、庶民の生活を詠む俳句の流れを強化しました。

 

政治・社会の背景

 

存義が生きた18世紀前半から後半にかけての江戸時代中期は、徳川幕府の安定期にあたります。幕府は五代将軍・徳川綱吉(在位1680年 - 1709年)の「生類憐みの令」などの政策を経て、六代将軍・徳川家宣(在位1709年 - 1712年)、七代将軍・徳川家継(在位1712年 - 1716年)、そして八代将軍・徳川吉宗(在位1716年 - 1745年)の時代へと移行しました。

吉宗の治世では「享保の改革」が行われ、幕府財政の立て直しや学問の奨励が進められました。この時期には、庶民文化が発展し、町人階級の経済力が増し、俳諧や浮世絵などの芸術が隆盛を迎えました。

 

俳諧文化の発展

 

存義が活躍した江戸時代中期は、俳諧が庶民文化として広く浸透した時代でした。松尾芭蕉(1644年 - 1694年)の影響を受けた蕉門俳諧が広まり、その後、与謝蕪村(1716年 - 1783年)らによる「文人俳諧」が登場しました。

存義は、江戸座の俳諧宗匠として活躍し、俳諧の発展に寄与しました。彼の作風は、平明で温雅な表現を特徴とし、庶民の生活を詠む俳句の流れを強化しました。彼は与謝蕪村とも交友があり、俳諧の発展に影響を与えたとされています。

 

町人文化の隆盛

 

江戸時代中期は、町人文化が大きく発展した時期でもあります。商業の発展に伴い、町人が経済的に力を持ち、文化活動が活発になりました。歌舞伎、浮世絵、俳諧などが庶民の娯楽として広まり、存義の俳諧もこの流れの中で受け入れられました。

存義の俳句は、庶民の生活を描くことに長けており、町人文化の中で親しまれました。彼の作品は、江戸の町人たちの感性に寄り添い、日常の情景を詠むことで共感を呼びました。

 

存義の影響と後世への伝承

 

存義の俳諧は、江戸時代の町人文化の中で親しまれ、庶民の生活を描く俳諧の一つの流れを作り出しました。

 

馬場存義に関する書籍

 

馬場存義に関する書籍について、著者と出版社を含めて詳しく紹介します。

1. 『馬場存義、一世存義の享年と辞世、近世俳人年鑑目録(合本)』

  • 著者:清澄典子
  • 出版社:湧書館
  • 詳細:馬場存義の生涯や俳諧に関する情報をまとめた書籍で、近世俳人の年鑑目録も含まれています。俳諧史の研究に役立つ資料です。

2. 『存義句集』

  • 著者高浜虚子(編)
  • 出版年:1899年6月
  • 詳細:馬場存義の俳句を集めた句集で、高浜虚子による編集が施されています。存義の作風を知る上で貴重な資料です。

3. 『江戸新八百韻』

  • 著者:存義(ほか)
  • 出版年:1758年
  • 詳細:江戸時代の俳諧作品を集めた書籍で、存義の作品も収録されています。江戸俳壇の流れを知る上で重要な書籍です。