2025-03-19 中国 春秋戦国時代 諸子百家 倫理哲学 倫理哲学-アジア 歴史 歴史-アジア 倫理哲学-アジア-中国-諸子百家 諸子百家(しょしひゃっか)は、 中国の春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)に登場した多様な思想家や学派の総称です。この時代は、諸侯が争い、社会が混乱していたため、さまざまな思想が生まれ、議論されました。 主な学派と思想 儒家(じゅか) 代表者 孔子、孟子、荀子 思想 仁(人間愛)と礼(社会秩序)を重視し、道徳的な政治を提唱。孟子は性善説を、荀子は性悪説を唱えました。 道家(どうか) 代表者 老子、荘子 思想 無為自然(自然の流れに従う生き方)を説き、競争や人工的な努力を否定。荘子は「万物斉同」(すべてのものは平等)を主張しました。 墨家(ぼっか) 代表者 墨子 思想 兼愛(無差別の愛)と非戦論を提唱。実用的な技術や防衛術にも精通していました。 法家(ほうか) 代表者 韓非子(かんぴし)、商鞅(しょうおう) 思想 法律による厳格な統治を重視し、性悪説に基づく社会秩序の維持を提唱。 兵家(へいか) 代表者 孫子 思想 戦略と戦術を体系化し、「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な言葉を残しました。 名家(めいか) 代表者 公孫竜(こうそんりゅう) 思想 言葉や論理の矛盾を探求し、哲学的な議論を展開しました。 農家(のうか) 思想 農業を基盤とした社会の安定を重視。 縦横家(じゅうおうか) 思想 外交戦略を研究し、諸侯間の駆け引きを重視。 歴史的背景 この時代、諸侯たちは知識人を招き入れ、政策や戦略の助言を求めました。その結果、多くの思想家が登場し、議論が活発化しました。この現象は「百家争鳴」と呼ばれます。 諸子百家の思想は、後の中国の政治、文化、哲学に大きな影響を与えました。例えば、儒家は漢代以降の国家思想として採用され、道家は道教の基盤となりました。 諸子百家に関する書籍 諸子百家とその思想に関する書籍のいくつかです。 『諸子百家』 著者: 浅野裕一 出版社: 講談社学術文庫 この本は、春秋戦国時代の思想家たちの背景や思想をわかりやすく解説しています。 『諸子百家 (角川ソフィア文庫)』 著者: 渡辺精一 出版社: KADOKAWA 孔子や老子をはじめとする諸子百家の思想を、現代の視点から読み解く内容です。 『中国哲学史-諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで』 著者: 中島隆博 出版社: 中公新書 諸子百家からその後の中国哲学の発展までを包括的に扱っています。