野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

民藝運動の創始者 柳宗悦(やなぎむねよし)の命日 5月4日

民藝運動創始者 柳宗悦(やなぎむねよし)

 

柳宗悦(やなぎ むねよし)は、日本の美術評論家宗教哲学者、思想家であり、民藝運動創始者として知られています。彼の思想は、単なる美術評論にとどまらず、生活の中に宿る美を見出す視点を提供しました。

 

柳宗悦の生涯と思想

 

柳宗悦は1889年に東京で生まれ、学習院を経て東京帝国大学で哲学を学びました。彼は白樺派の一員として西洋美術や文学を紹介する活動を行い、特にウィリアム・ブレイクロダンに傾倒しました。その後、朝鮮の工芸品に魅了され、無名の職人による手仕事の美を見出し、民藝という概念を提唱しました。

1925年には「民藝」という言葉を創出し、民藝運動を開始。1936年には日本民藝館を開館し、民藝品の収集・展示を行いました。彼の思想は、単なる美術評論にとどまらず、生活の中に宿る美を見出す視点を提供しました。

 

柳宗悦の代表的な著作

 

柳宗悦の著作は、民藝の美学や哲学を深く掘り下げたものが多く、以下のような作品が特に評価されています。

 

 

柳宗悦の思想は、単なる美術評論にとどまらず、生活の中に宿る美を見出す視点を提供しました。

 

柳宗悦の命日 5月4日

 

柳宗悦の命日である5月3日には、彼の思想を継承する団体や美術館で関連行事が行われることがあります。特に、日本民藝館では柳宗悦の業績を振り返る展示や講演が開催されることがあり、民藝運動の精神を再確認する機会となっています。

また、日本民藝協会などの関連団体では、柳宗悦の思想を深めるための特別講座シンポジウムが開かれることもあります。これらのイベントでは、柳宗悦の哲学や民藝の美学について専門家が解説し、参加者が議論を交わす場となります。

さらに、柳宗悦の命日を機に、彼の著作を再評価する動きも見られます。例えば、『工藝の道』などの代表的な著作が改めて紹介され、民藝の価値を再認識する機会となることがあります。

 

柳宗悦