野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

但馬皇女(たぢまのひめみこ) 和歌 万葉集 相聞

人言を 繁み言痛み 己が世に 未だ渡らぬ 浅川渡る

(ひとごとを しげみこちたみ おのがよに いまだわたらぬ あさかはわたる)

                                   但馬皇女

                             万葉集・巻二・116

〈現代語訳・口語訳〉

人がうわさするので私は生まれてはじめて夜明けの川を渡り帰ります。

 

 

但馬皇女

(生年不詳~682年)

天武天皇の皇女。母は藤原鎌足の娘の氷上娘(ひかみのいらつめ)。

 

但馬皇女が穂積皇子(ほづみのみこ)に贈った歌。宵に但馬皇女が穂積皇子のもとに通い人に気づかれないように明け方の川を渡って帰ったという歌。