野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

文学‐日本文学‐和歌・短歌‐凡河内躬恒

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

凡河内躬恒の生涯 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)は、平安時代前期の宮廷歌人であり、『古今和歌集』の撰者の一人として知られています。彼の生涯は、地方官としての苦悩と宮廷歌人としての栄光が交錯するものであり、その和歌には人生の機微が反映され…

百人一首 二十九番 凡河内躬恒(おうちこうちのみつね)

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 (こころあてに をらばやをらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな) 凡河内躬恒 〈現代語訳・口語訳〉 無造作に折ろうとすれば、果たして折れるだろうか。一面に降りた初霜の白さに、いずれ…