野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

百人一首 二十七番 中納言兼輔(藤原兼輔)

みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きちてか 恋しかるらむ

(みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ)

                                  中納言兼輔

〈現代語訳・口語訳〉

みかの原を湧き出て流れる泉川よ、その「いつ」という言葉ではないが、その人をいつ見たといっては、恋しく思ってしまう。本当は一度たりとも見たこともないのに。

 

中納言兼輔(藤原兼輔