野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

百人一首 二十六番 貞信公(ふじわらのただひら)

小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

(をぐらやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ)

                              貞信公(藤原忠平

〈現代語訳・口語訳〉

小倉山の峰の美しい紅葉の葉よ、もしお前の哀れむ心があるならば、散るのを急がず、もう一度の行幸をお待ち申していてくれないか。