野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

文学‐日本文学‐和歌・短歌‐紀貫之

紀貫之(きのつらゆき)

紀貫之の生涯 生い立ちと家系 紀貫之(きのつらゆき)は、平安時代前期から中期にかけて活躍した貴族・歌人です。彼は紀氏の出身で、父は紀望行でした。紀氏は古くから朝廷に仕えた家柄であり、貫之もその流れを受け継ぎました。幼名は「阿古久曽(あこくそ…

百人一首 三十五番 紀貫之(きのつらゆき)

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける (ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける) 紀貫之 〈現代語訳・口語訳〉 さて、あなたの心は昔のままであるかどうか分かりません。しかし馴染み深いこの里では、花は…