野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

文学‐日本文学‐和歌・短歌‐紀友則

紀友則(きのとものり)

紀友則の生涯 幼少期と家系 紀友則は、平安時代前期の名門・紀氏の出身で、紀有友の子として生まれました。紀氏は古代から続く家柄であり、学問や文化の分野で優れた人材を輩出していました。彼の従兄弟には紀貫之がいて、後に文学的なパートナーとなりまし…

百人一首 三十三番 紀友則(きのとものり)

久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ (ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ) 紀友則 〈現代語訳・口語訳〉 こんなにも日の光が降りそそいでいるのどかな春の日であるのに、どうして落ち着いた心もなく、花…