野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

文学‐日本文学‐和歌・短歌‐春道列樹

春道列樹(はるみちのつらき)

春道列樹の生涯 春道列樹(はるみちのつらき)は、平安時代前期の官人であり、優れた歌人としても知られています。 出自と官職 春道列樹は、主税頭(あるいは雅楽頭とも伝えられる)を務めた春道新名の子として生まれました。彼の家系は、古代の有力氏族であ…

百人一首 三十二番 春道列樹(はるみちのつらき)

山川に 風にかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり (やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみじなりけり) 春道列樹 〈現代語訳・口語訳〉 山の中の川に、風が掛けた流れ止めの柵(しがらみ)がある。それは、流れきれないでいる…