野島春樹の沈思黙考

心に移ろいゆくよしなしごと

文学‐日本文学‐和歌・短歌‐大江千里

大江千里(おおえのちさと)

大江千里の生涯 家系と出自 大江千里は、平安時代前期の名門・大江家に生まれました。彼の父は学者であり官僚でもあった大江音人で、家系全体が学問と文学に秀でていました。大江家は「学問の三家」として知られ、菅原氏や紀氏と並び、朝廷における学問の発…

百人一首 二十三番 大江千里(おおえのちさと)

月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど (つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど) 大江千里 〈現代語訳・口語訳〉 秋の月を眺めていると、様々と思い起こされ物悲しいことです。秋はわたしひとりだ…